「自分の力だけでダイエットをしても、全然成果が出ない…」なら、いっそのこと、他人の力を頼るのが一番なのでは!?
僕は割と減量することに苦労はしないタイプですが、中にはダイエットに苦戦している方がいらっしゃいます。今回は、自分の力ではどうしようもないのなら、潔く他者の力を借りようじゃないか！…な話をして参ります。
どうぞ、参考にしていってください♪
他者の介入によるダイエットの効果
これは2024年に出たメタ分析で、そもそも、「他人の力を頼る」というのは、昔から有効である手段だとは言われていたのですよ。確かな知識を持っている指導者に依頼する、ダイエット仲間を見つけるなど、共通の目標を持つ人間のサポートを得られた方が、断然成果が上がりやすいものなんですよね。
そして、この研究による結論ですが、「他者のサポートが、ダイエットにどれくらい有効なのか？」を調査してくれたものとなっております。
内容ですが、研究チームは、「他人の力」を頼った過去のダイエットから、実験の精度が高い24件を抽出し、計4,919名分のデータを分析したとのこと。
対象者のうち、79％は女性で、平均年齢は43.9歳、ほとんどはアメリカで行われた研究によるもので、典型的な介入の期間は約3.5ヵ月（6週間～18ヶ月）となっております。24件のうち16の研究では、介入終了後、5週間～2年間のフォローアップが含まれていたとのことで、メタ分析の中でも、精度としては十分に高い内容です。
そんな精度の高いメタ分析によって得られた結論というのが、以下のものとなっております。
- 2～4ヶ月後の評価では、2件の研究で「他者の力」を頼ったグループほど体重が減少したことが報告された。その一方で、12件の研究では有意ではない効果が報告された。2～4ヶ月時のプール効果は良好であったものの、統計的に有意とは言えなかった。
- 6ヶ月後の評価では、1件の研究で「他者の力」を評価する有意な効果を報告したものの、4件の研究は有意ではない結果を報告した。再度、6ヶ月時点のプール効果は良好であったが、統計的に有意とは言い難い。
- 実験終了時点では、5件の研究が他者の力が有効であると報告し、17件の研究が有意ではないと報告し、1件の研究のみ逆効果だったと報告した。この時点におけるプール効果は統計的に有意であり、「他者の力」を頼ったグループのほうがダイエットの成果が大きかった。
総括しますと、今回の分析の結果では、「他者の力」の効果はムラがあり、一貫性のないと言えます。
とはいえ、全体的に見れば「効果が高い！」という評価をしているものが多ので、優秀なダイエット法の1つとして判断できるでしょう。
肝心の他者に頼るダイエットですが、結構たくさんありまして、
- 一緒に食事をする同居人にお願いして、一緒にダイエットを手伝ってもらう
- ヘルスコーチや栄養士に相談し、個別の食事計画や運動プログラムを作成し、定期的なフォローアップをおこなう
- トレーニングパートナーを探す
- アカウンタビリティバディを探し、同じような目標を持つグループやチームを見つける
- 同じような目標を持つトレーニングパートナーを見つける
- 自分のダイエットの進捗をソーシャルメディアで報告し、フォロワーからの応援やアドバイスを受ける
- すでに一緒にダイエットに取り組んでいる既存のパートナーと目標を合わせることを話し合う
- 同僚や友人、恋愛相手などにダイエットを宣言する
- 料理コンテストを開催し、友人や家族と低カロリーで健康的な料理コンテストを開催し、お互いに新しいレシピを試し合う
- フィットネスチャレンジアプリを利用して、友人や家族と一緒に健康的なライフスタイルを目指すチャレンジに参加する
- 家族全員で健康目標を共有し、互いにサポートしあいながら目標達成を目指す
- 職場で提供されているウェルネスプログラムやフィットネス施設を活用する
- Zoomなどのプラットフォームを利用してオンラインのフィットネスクラスに参加し、世界中の人々と一緒にエクササイズする
- 定期的に友人や同僚と健康的な食品交換会を開き、ヘルシーなスナックや食事を共有する
- 地域のウォーキングやランニングクラブに参加し、一緒に運動する仲間を見つける
- 自分の目標をサポートしてくれるチーム、グループ、クラブに参加する
- 友人や家族に小さな金額をスポンサーしてもらい、目標達成時にその金額をチャリティーに寄付する
- 仲間内で健康やダイエットに関するポッドキャストを共有し、議論するグループを作る
というものが挙げられます。
「他者の力を頼る」ときは、ダイエットの同志を選ぶだけでなく、友達などに自分の目標を伝えるだけでも十分な効果があります。たとえば、SNSで「俺は10ｋｇ落とすぞ！」と宣言して退路を断つなど、自分に向いている方法を見つけるといいと思いますね☆