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「男女差について調べました♪」は、ちょっと身構えた方が良いかも…

「○○に関して、男女によって効果が違う!」

なんて話は、いろいろな界隈で起こっております。男女差の話題はとても目を引くトピックなので、とりあえず取り上げておけば良いと考えている人がいますよね。そんな男女差に関する科学ですが、「男女差の科学について、少し身構えておいた方が良いのでは?」…と警鐘を鳴らしているそうです。

今回は、そんな男女差の科学について解説して参ります♪

 

 

科学における男女差の統計的比較の疑問

 

これは2026年に出た調査で、行動科学および脳科学に関する論文から、タイトルに「性別によって効果が異なる」と明記したものをピックアップ。そのうち、代表的な200件を選抜し、本当に男女の反応を統計的に比較しているかを評価していったそうです。

結果なのですが、

 

  • 男女差の主張を一致する統計的証拠を提示したものは、全体の4分の1未満だった
  • 大多数の研究(58%)は、性別間の反応を全く比較していなかった
  • 9%の論文では、適切なテストが記述されていたものの、結果が不完全または欠落していた。
  • また、別の9%の論文では、主張と直接矛盾する結果が含まれていた。
  • 研究計画を事前登録していた論文は、200件のうち2件のみだった

 

要するに、およそ6割の論文が、「男女によって効果が異なる!」とタイトルに書いたのに、実際には、キチンと性差を調査していなかったそうです。実際のところ、このことについては、以前から指摘されている問題点です。たとえば、ある治療法の試験時に、以下のデータが得られたとします。

 

  • 男性グループでは統計的に有意な改善が確認された
  • 女性グループでは統計的に有意な改善が確認されなかった

 

一見しますと、「この治療法は、男性にのみ効果がある」と結論付けてしまいますが、実際は統計学的には正しくありません。「男性では有意だった」と「女性では有意ではなかった」の間に、有意差があるとは限りません。たとえば、男性の効果量が10ポイントで、女性の効果量が8ポイントの場合、女性グループのサンプル数が少なくて有意差が出なかった可能性があります。この最、本当に性差を主張するのなら、「男性の変化」と「女性の変化」を直接比較する交互作用の確認などが必要になると思います。ところが、多くの研究は男女を別々に分析しただけで、「片方だけ有意が確認できたから、男女差がある!」と判断したということです。

ちなみに、分野別に見ると、適切な検定を行っていた割合は、最も高かったのが心理学で39%、最も低かったのが神経科学で19%だったそうです。

こういったことがありますので、「男女差がある!」といった話題が出ましたら、キチンと男女で比較した結果なのかと要チェックしたいところですね☆

 

 

【参考文献】
[Claims of sex-dependent effects in the behavioral and brain sciences are infrequently supported by valid statistical comparisons]

 

 

 

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