「脂肪は悪!」
みたいな感じで、「乳製品を食べるなら、低脂肪や無脂肪のものを選びましょう♪」と健康アドバイスをされることがあります。実際のところ、この健康アドバイスは、果たして本当なのでしょうか…。少し角度を変えた話をしますと、「グラスフェッドプロテインとグレインフェッドプロテインを比較しても、健康に目立った差は確認されなかった。」というデータがあります。この件に関しましては、「グラスフェッドが健康に良いのは、脂肪分によるものだからだ!」というもので、一概に脂肪が悪いとは言い切れないのですよ。
なので今回は、「低脂肪の牛乳やチーズは、本当に健康に良いの?」っていう疑問にお答えしていきます!
肥満における全脂肪の乳製品摂取による身体への影響
これは2026年に出た実験でして、肥満の参加者74名(年齢は36.55 ± 1.04歳、BMIは29.34 ± 0.43 kg/m 2)を対象に、以下の3グループにわかれてもらいました。
- 1日のカロリー摂取量を500kcal制限して、低脂肪乳製品を最大1食分まで摂取する
- 1日のカロリー摂取量を500kcal制限して、全脂肪乳製品を3食分ずつ摂取する
- カロリー制限なしで、全脂肪乳製品を3食分追加する
ちなみに、全脂肪乳製品として使われたのは、牛乳やギリシャヨーグルト、チーズなど。期間は12週間で、上記の食事を続けてもらったとのこと。
結果なのですが、体重や血中脂質、血圧、HbA1cに関して、グループ間による明確な有意差は確認されなかったそうです。つまり、この研究のみで判断するのならば、全脂肪乳製品を1日3食分食べても、低脂肪乳製品よりも明確に不健康になるわけではないということです。
今回のような結果になる理由ですが、牛乳の脂肪は特殊な膜に包まれていて、それにより、飽和脂肪による血中脂質への悪影響を抑止できているそうです。また、チーズや牛乳にはカルシウムなども含まれるので、同じ飽和脂肪でも身体への影響が変わっているのかもしれません。ただ、気を付けないといけない点がありまして、過去のデータによりますと、たとえばバターは、チーズや牛乳よりLDLコレステロールが増加する傾向が確認されております。このような差が生じる原因は、バターの製造過程で、牛乳のような特殊な膜が壊れてしまうからだとしております。
現段階ですと、全脂肪乳製品は、低脂肪乳製品よりも身体に悪いと断言できるような話ではなさそうです。ひとまずの結論としては、「無理をしてまで低脂肪にする必要はないものの、まったく飽和脂肪を気にしなくて良いというわけでもない」というところでしょうね☆