- SNSを見て、他人と比較して落ち込む・嫉妬すると、あらゆる負の感情が湧き上がる人がいます。
正直なところ、SNSを見て幸福度が低下するのなら、その人はSNSに適正がありません。
SNSを有効活用している人に対する嫉妬や足を引っ張る行為はせず、おとなしくSNSから遠ざかるのが賢明です。
とはいえ、潔くそんなことをしてくれるならありがたいのですが、こういう人の性格上、それは期待できません(本当にヤバい人も一定数いますし)。
なので、ここはこちら側が工夫して『人間がSNSの投稿に嫉妬する条件』を知って対処する方が効率的です。
どうぞ、参考に♪
人間が悪性の嫉妬を抱く条件について
2019年に出たシカゴ大学の論文では、人間は『未来の出来事』に対して悪性の嫉妬を抱くとのこと。
この悪性の嫉妬とは、嫉妬の対象者を攻撃する・不幸が起きることを願う、といった類のものを指します。
論文内の調査では、620名の男女に対し、「あなたの親友の身に、自分にとって羨ましいと思う出来事が起きたと想像してください」と指示を出したそうです。
たとえば
- 大自然あふれる場所でノビノビ過ごせた
- ビッグビジネスを成功させた
- 温泉でゆっくりくつろげた
とか(これは僕が羨ましいと思う出来事なんですが笑)
肝心なのは、その際に対象者を2グループに分けまして、
- いまから1週間前に、親友の身に良いことが起きると想像する
- いまから1週間後に、親友の身に良いことが起きたと想像する
未来形と過去形で、どちらの方が強く嫉妬心を持つかをチェックしていったわけです。
その結果、
- 過去のイベントに嫉妬する場合、良性の嫉妬を抱くケースが多かった(「羨ましいなぁ…。自分も頑張ろう!」など)
- 未来のイベントに嫉妬する場合、悪性の嫉妬を抱くケースが多かった(「羨ましいなぁ…。なんであいつばかり!」など)
研究者は、
情報をシェアするタイミングによって、我々が抱く嫉妬の質に変化が起きる。
SNSを例に挙げると、「今から旅行にいってきます!」と投稿をするよりも、「ただいま旅行から帰ってきました!」と投稿したほうが余計な嫉妬を抱かれずに済むだろう
ということで、人間は「まだ起こっていないことに悪い嫉妬をする」心理があるようです。
僕の考察ですが、人間は未来に対して不安を覚えますし、まだ起きていない出来事なら挽回ができます。
なので、自分が抱いている未来への不安も合わさって、嫉妬の対象に何かしらの負のアクションをするのでしょうね。
ちなみに、悪態をつくのは「自分の心のキズを癒すため」ってのもあります。
そんな人たちの対処方は、結局のところ「無視をする」のが一番だったりします。というか、攻撃を受ける側はそれしかできません(まあ、最終手段はありますが)。
【参考文献】
[Yesterday’s News: A Temporal Discontinuity in the Sting of Inferiority]