健康的に生きるには、良好な人間関係も必須要件になります。
当ブログでは付き合うとヤバい人のことも書いていまして、たとえば
というのがあります。
よろしければ、どうぞご一読ください。
今回はサイコパスの特徴について改めて解説していきまして、その中でも「なにがサイコパスの根幹を成すのか?」を取り上げていきます。今回のブログを参考に、どうぞ人間関係の糧にしていってください。
たとえ人間関係が幸福のカギでも、ヤバい人とは関わらない方が得策です。
サイコパスの中核について
これは2022年に出たロングウッド大学などの研究でして、大まかな内容としては「多くの専門家がサイコパスと認定した実在の人物と架空の人物の合わせて6人に共通する特徴が導き出された」と主張しています。世間の多くの人たちが思い描く、いわゆる「サイコパスキャラ」をピックアップし、それらにみられる大きな特徴を調査していったということです。
研究でピックアップされた人物は、以下のとおりとなっております。
- テッド・バンディ:1970年代に少なくとも30件の殺人を認めた連続殺人犯。
 - クライド・バロウ:「俺たちに明日はない」のモデルとなった人物。一般人や刑務官を含む多くの人々を殺害した男で、魅力的な人物であったとも言われている。
 - バーニー・マドフ: アメリカ史上最大のネズミ講と金融詐欺の張本人。
 - チャック・イェーガー:大成功を収めたアメリカのテストパイロット。悪事を犯した人物ではないものの、多くの研究者が、イェーガーには精神病質を持っていた可能性を示唆している。
 - ジェームズ・ボンド:「007」の登場人物。架空の人物ながら、多くの専門家がサイコパスだと指摘している。
 - シャーロック・ホームズ:大胆不敵さと冷酷さを合わせ持っており、こちらも多くの専門家がサイコパスだと指摘している。
 
6人中2人が架空の人物で、なかにはチャック・イェーガーのような英雄も含めていますが、研究チームによると「ヒーローとサイコパスは同じ根幹から分岐している」と主張しております。この点については、僕の以前のブログの「役に立つサイコパスと役に立たないサイコパス」の原理なのでしょうね…。
以上の6人を基にどのような調査をしたかといいますと、
- 6人の人物それぞれについて、各人の3~5ページほどの長さの経歴要約を用意する
 - 協力してくれたオンライン参加者に経歴要約を読んでもらい、3種類の評価フォームを用いて、様々な特徴について評価をしてもらう
 
いろんな人に6人のサイコパスの経歴を読んでもらい、それぞれについてどう感じたかを調査していったということです。そうしていくと、評価から何度もくり返して出現する8つの特性を特定することができたそうです。
具体的に、以下のような特徴が導き出されました。
- 強靭なメンタル
 - 他者からの評価を気にしない
 - 不安感が少ない
 - 恐怖感がない
 - 大胆不敵
 - 自己主張が強い
 - 支配的
 - スリルを求める
 
ただし、チャック・イェーガーやジェームズ・ボンド、シャーロック・ホームズには目立って敵対的な特徴はみられず、テッド・バンディやクライド・バロウ、バーニー・マドフのように一般人でもサイコパスだとわかる人物には、
- 冷淡
 - 他者を操作する
 - 不誠実
 - 傲慢
 - 残酷
 
といった、いわば「ステレオタイプなサイコパス」の特徴が含まれていました。
以上のポイントがサイコパスの根幹を成していることがわかったのですが、この研究には限界があります。
たとえば、ピックアップされた6人のうち、「明確にサイコパスである」と思われる人物が3人しかいません。それに、オンライン参加者それぞれが思う「サイコパスのイメージ」が評価に影響を与えている可能性が大きいので、そこにバイアスが存在しているのは否めません。
また、
- 一般的にサイコパスは誠実性が低い(勤勉に物事を遂行できない、コツコツと努力ができないなど)とされているものの、バーニー・マドフに関しては誠実性が高い側面を持っていた
 - バーニー・マドフはサイコパスではない、もしくは誠実性の低さはサイコパスの中核的特徴ではない可能性がある
 
というのもあります。
なので、上記の性格特性のいずれかが、「サイコパスの根幹であるかもしれない」と考えるポイントとするのが良いのかもしれませんね☆