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根拠のない健康情報で溢れているこんな世の中

ちまたには、いろんな健康情報であふれかえっていますね(@_@;)
健康情報をしっかりと精査しているつもりではいますが、自分自身も、ちゃんと情報を掴んでいるか気を配っているところです。

たくさんの情報から有益なものを見極めていくのは、かなりの労力を要します。
以前私が書いた記事にもあるように、日本人はヘルスリテラシーが低いとされています。ですので、変な情報を掴まされる可能性は諸外国よりは高いかもしれません。

↓  ↓  ↓

あれっ?日本人のヘルスリテラシー、低くない?…という話

一見すると正しいと思われる情報も、一昔前の情報で、現在では覆っているものもあります。
また、以前は違うとされていた情報も、現在では改めて見直されていることもあります。

今回は、根拠のない情報や、誤った情報についてお話をしていきます。

 

 

正しいと思われる情報でも注意が必要

 

インターネットの発展により、私たちは健康ももちろんのこと、さまざまな情報を手に入れやすくはなりました。その一方で、多くの間違った情報もあふれかえるようにもなりました…。

たとえば、以下の情報がそうです。

 

  • 炭水化物は健康に悪く、食べると太る
  • 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い
  • βカロテンやリコピンは健康に良い

 

炭水化物についてですが、まずは太るという根拠がありません。
これは、以前の記事にも取り上げました。

↓  ↓  ↓

食べる順番ダイエットの事実

そして、夜に炭水化物を摂った方が良いという話まであります。

↓  ↓  ↓

【ダイエッター必見】夜に炭水化物を摂った方が良い3つの理由

砂糖や白米、小麦粉といったものをドカ食いをすると、血糖値が上がって健康に害することはあります。
しかし、極端に炭水化物(糖質+食物繊維)を減らすことで、寿命が4年縮むというデータもあります。

これは15,428人を対象にした観察研究で明らかにされていて、糖質の摂取量が総カロリーの50%前後の人が最も死亡率が低かったそうな…。
しかも、歳をとるにつれて総摂取カロリーに対する糖質の摂取量が減るほど、寿命が縮むということもわかっています。50歳の人が50%程度の糖質を摂り続けることで、低糖質の人たちに比べ寿命が4年も長くなったそうです。

信用性が結構高めなので、ひとまずは素直に従った方が賢明です。
「何事も中庸が一番」と心がけ、ほどほどにバランス良く炭水化物を摂っていきましょう。

 

続いて、果汁100%のフルーツジュースについてです。

そもそも果物は、加工と未加工によって、健康に対する影響がまったく変わってきます。
最近の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高く、果物そのものを食べている人ほど糖尿病のリスクが低いことが明らかになっています。

果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低いのです。体重の関係においても、フルーツジュースを飲んでいる人ほど体重が増加している傾向があり、果物を食べている人ほど体重が減少しています。

「果物が健康に良い」という状態は、あくまでも未加工の状態のもの…。
そのままの形で食べていった方が良いですね!

 

最後は、βカロテンとリコピンについてです。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つものの、緑黄色野菜から抽出して作られたサプリメントを摂取すると、むしろ胃ガンや肺ガン(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかにされています。
なので、βカロテンは、キチンと野菜から摂っていった方が良いということです。

リコピンについては、有害であるといった研究結果は報告されていません。
小規模ではあるものの、リコピンの摂取により、LDLコレステロールが減ったという研究報告が2007年に、HDLコレステロールが改善したという研究報告が2013年に出されています。ですが、これにより、脳梗塞などの病気の予防になったという研究結果がないのです。

健康に良い食品を選ぶことが大切で、「成分」に気をとられないようにした方が良いですね☆

 

 

 

フラットな気持ちで情報を受け止める

 

『権威性の法則』というものをご存知でしょうか?

この心理効果は、「人は、権威あるものに付き従う」というものです。人は「あのえらい人が言っているのだから間違いない!」と思いこんでしまう傾向があります。

いわゆる、認知バイアスの一種というものですね…。

 

結論から言いますと、医師や栄養士が言っていることが、すべて正しいというわけではないということです。

正直なところ、医学部ではあまり食事や栄養のことを習いません。ですので、医師は食事について、ちゃんとした知識を持っていないことが多いのです(もちろん、ちゃんと勉強している医師もいます)。
実際に2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっています。

栄養士についても同様です。

栄養士は、食事指導といったルールを一般人に伝えるといったことは、大変優れています。
しかし、そのルールが本当に科学的根拠に基づいた、正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っているかどうかは、人によってバラつきがあります。

 

このような権威ある方々が「〇〇は健康に良い」といってしまった情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持ってしまいます。科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面がありますので、そのことを覚えておかなければなりません。

 

 

 

世の中は、いろんな健康情報が錯綜しています。

一般の方々には難しいですし、僕自身も気をつけているところがあります。
確信できることならありがたいものですが、そういったことはあまり多くはありません。何がいいのか、躊躇してしまいますね(汗)

 

だけど、ことあるごとに

「それにどんな根拠があるんですか?!」

「なにか裏付けがあるんですか?!」

と目くじらを立てるものではありません。
そんなことをしていては、何もかもが疑わしくて仕方がありません。それに、科学は日々進歩していて、今日や明日にでも常識が変化してしまうことがあります。

まずは、1つの情報として鵜呑みにはせずに受け止めていきましょう。
そして、様々な情報や自身の経験などと照らし合わせていって、何が最適なのか・何が有力なのかを判断していってはいかがでしょうか?

いろんな情報に触れて、自分のヘルスリテラシーを強化していきましょう!!

 

【参考文献】

[Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis]

[Intake of Fruit, Vegetables, and Fruit Juices and Risk of Diabetes in Women]

[Changes in Intake of Fruits and Vegetables and Weight Change in United States Men and Women Followed for Up to 24 Years: Analysis from Three Prospective Cohort Studies.]

[Beta-carotene supplementation and cancer risk: a systematic review and metaanalysis of randomized controlled trials.]

[Beta-carotene and lung cancer in smokers: review of hypotheses and status of research.]

[Tomato juice decreases LDL cholesterol levels and increases LDL resistance to oxidation.]

[Lycopene intervention reduces inflammation and improves HDL functionality in moderately overweight middle-aged individuals.]

[Nutrition education in U.S. medical schools: latest update of a national survey.]

 

 

 

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