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『それで許されると思っているの?!』と思ったことはありませんか?

割と謝罪を目にする機会が多いなぁ~~…、と思っていたことがありました。

「それ、謝る必要あるの?」…というものもありますが、非があるものなら、キチンと謝った方が良いのは言うまでもありません。というか、キチンと謝る必要がある案件に限って、何故か知らないけど謝りませんよね?

あれが不思議でなりません。

 

今回は、人間関係などを円滑におこなうための、謝罪に関する知識についてお伝えします。

よく感じることかもしれませんが、「この人、本当に謝っているのかな?」というポーズの代表例が土下座や涙です。男性なら女性に誠意として見せる土下座、女性なら男性に涙を見せることがどれだけ有効かということを豆知識として公開します。

どうぞ、楽しんでお読みください☆

 

 

土下座や涙にどれだけの効果があるのか

 

参考にしているのは2019年に出た、6つの実験で構成された論文です。
3,818名の被験者を対象に「反省を示す態度で効果に差は出るか?」という問題を調査してくれています。

具体的にいうと、実験で使用されてたのが、かの「福島の原発事故」をテーマにしております。
この実験では196名のアメリカ人と229名の日本人を対象に、被験者全員に以下の2パターンの画像を見てもらいました。

 

  1. 東電の上層部が土下座をしながら謝罪している様子
  2. 東電の上層部が立った状態で謝罪している様子

 

被験者全員に謝罪会見の印象を尋ねたところ、以下のような回答をいただきました。

 

  • 土下座の様子を見た被験者のほとんどが、土下座によって肯定的な印象を持った
  • たからといって、土下座の有無に関わらず、大多数が企業の責任が許されるわけではないと判断した
  • 土下座に対する印象に、アメリカ人と日本人で大きな違いはなかった

 

どうやら、土下座をしたことによって、謝った人に対する印象は良くはなったようです。
これは文化の違いによらないもので、ボディーランゲージとして反省の意志を示していることを理解できたということです。

しかし、土下座をしたからといって許してくれるわけではないようです。

 

もう1つ、非常に残念な事故である「韓国で起きたフェリー事故」をあつかった実験があります。
この実験は、207名のアメリカ人と190名の韓国人を対象に、被験者全員に以下の2パターンの画像を見てもらいました。

 

  1. 政府の代表者が涙を流しながら謝罪している様子
  2. 政府の代表者が普通に謝罪している様子

 

こちらでも、土下座と似た傾向の結果がでまして、以下のような感じになっております。

 

  • 涙を流しながらの謝罪を見たグループは、謝罪に対して肯定的な印象を持った。
  • だからといって、政府の責任は軽くなったわけではないと判断した
  • 特に韓国人は、涙を流した謝罪の影響を受けにくい傾向にあった

 

土下座にしろ涙にしろ、反省の意志を示せるような表現自体は有効だと言えます。
これは、人種や文化に関係なく効果が発揮されるようです。
他にも「差別的なツイートで炎上した水泳選手の事例」などが取り上げられていますが、結果はほぼ同様だったとのことです。

土下座や涙といった意志表示をすることによって、以下の効果がでるようです。

 

  1. 謝罪に対して納得してくれる確率が上がった
  2. 再犯はしないだろうと判断される確率が上がった
  3. しかし、だからといって許すわけではないと判断された

 

研究者たちは「後悔の気持ちを体で表現することに副作用はないようだ。」と結論を出しています。土下座や泣くのはやっておいて損はないものの、だからといって、許されるわけではありません。

そのあたりはご注意してください。

 

 

 

 

なにはともあれ、悪いことをしたら平謝りが良いとは思います。

その際に、土下座や涙などで表現しておいて損自体はなさそうです。もちろん、どのようにして悪いことをしたことに対する償いをしていくことも伝えておいた方が良いとは思います。

とにかく、罪はしっかりと認める姿勢を見せていきましょう。

 

 

【参考文献】

[Embodied remorse: Physical displays of remorse increase positive responses to public apologies, but have negligible effects on forgiveness.]

 

 

 

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