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仕事とプライベートの切り替えは大事だけどパフォーマンスが落ちることもある

「仕事は仕事、プライベートはプライベート。上手に切り替えましょう♪」

「ワークライフバランスは大事なので、キチンと境界線を作りましょう!」

みたいな話は良く聞きます。
当たり前といえば当たり前で、やっぱりプライベートは大切にしていきたいのは事実ですね~~。
僕も、完全なプライベートはほしいものです(笑)

当ブログでは、健康的に生きていける方法として、仕事のことも発信しています。
たとえば、

 

 

といったことも書いていますので、どうぞお読みください!

仕事とプライベートを分けることが大切なのは理解できますが、完全に切り離しすぎるのはどうなのでしょうね?
実は『ワークライフバランスの考え方にも副作用があるのでは?』という話がありまして、今回はそれをご紹介していきます。

 

 

仕事とプライベートを完全に分断することによる弊害

 

これは2016年に出たボールステート大学とセントルイス大学の研究で、619名のビジネスマンが対象に、次のようなことをチェックしていきました。

 

  1. 毎日の仕事において、仕事とプライベート関係なくどのような思考がよぎったか?
  2. その思考が仕事のパフォーマンスにどう影響されたか?

 

この2ポイントを被験者に記録してもらい、4371件のエピソードを分析していきました。
すべてのデータを分析していった結果、以下のことがわかりました。

 

  1. 仕事とプライベートを切り替えようとしている人は、仕事のパフォーマンスが低下しやすかった
  2. 仕事とプライベートの境界があいまいな人は、仕事のパフォーマンスの低下が見られなかった

 

よく仕事中に「次の休みの日、どうしようかなぁ…?」とボンヤリ考えていたとき、仕事とプライベートをキッチリ分けている人ほど、「ヤバい!仕事中に休日のことを考えていた!」という思考が多いものです。
ですが、そのせいで仕事のパフォーマンスが落ちてしまうわけなんですよねぇ~~。。。

このような現象が起きる原因ですが、仕事とプライベートを切り替えようと躍起になる影響で「認知の役割変換」が起きるからです。

 

  1. 仕事中に、それとは関係のない思考がよぎる
  2. 仕事に意識を切り替える為に認知を変換する
  3. その際、仕事とプライベートを完全に分けようとする人ほど、認知変換に膨大なエネルギーを使う

 

ワークライフバランスを大事にしている人ほど、それに比例した「認知の役割変換」のエネルギーを必要とします。
反対に、ワークライフバランスが適当な人は、特別それを重要視していません。
なので、それに比例したエネルギーしか使わないので、上手に認知を温存することができます。「別に仕事とプライベートについては、深く考えていないや~~」って言う人は、別のことを考えていてもスッと元の作業に戻ることができるのです。

 

 

 

 

研究者によると、

多くの会社は、従業員のマインドワンダリング(ぼんやりと思考をさまよわせること)や、私用電話に出ることを推奨したほうが、仕事と私生活に明確な境界線を作るよりも長期的なメリットが大きいかもしれない。
反対に、仕事と私生活を明確な境界線を作る戦略を採用すると、ワークライフバランスが崩壊する可能性がある。

 

と語っています。
とはいえ、休日でも仕事のことを考えるとメンタルが病んでしまうのも事実です。もし仕事中に違うことを考えてしまっても、そんな自分を許して上げることも大切です♪

完璧主義はよろしくないので、仕事中に関しては、適度に力を抜いて取り組むのが良いでしょうな!

 

 

【参考文献】
[Out of sight, out of mind? How and when cognitive role transition episodes influence employee performance]

 

 

 

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