ダイエットや筋トレといった、ダイレクトに健康に繋がる話をしているのですが、人間関係も守備範囲に入っているのが当ブログです。
なんせ人間関係は人生の幸福に直結していて、人間関係の構築次第では、自分の人生を大きく左右していきます。
今回は『人間が持つヤバい性格特性「サディズム」』について解説していきます。
正直なところ、解説するまでもないくらい認知はされているのですが、幸福になるために徹底的に脳に落とし込んでいきましょう。
自分の人生は、自分で守るものですからね♪
『サディズム』の性格特性について
2020年に出た論文なのですが、この論文ではダークパーソナリティに「サディズム」を加えております。
というより、以前からダークトライアドというヤバい性格特性にサディズムが加わり「ダークテトラッド」とは呼ばれていましたが、僕の主観では確定したかのように感じでいます。
以前のブログでダークトライアドについて触れましたが、
- ナルシシズム:自分至上主義で自己愛が異常に強く、自己最優先的な選択をする
- マキャベリズム:自身の欲求や目的を達成するために他者を支配・操作する
- サイコパス:共感能力が病的に低く、自身の欲求や目的に従った行動をする
というパーソナリティがそれです。
近年では「この3つのみで人間が持つダークパーソナリティを説明できないのではないか?」という見解のもと、第4の要素を追加したというわけです。
このサディズムなのですが、皆さんがご存知のとおり『他者を傷つける・非難をする、などをすることに内発的な快感を持つ』という特性を持っております。
その他、
- 冷淡さ
- 共感能力の障害
- 無慈悲な搾取
といった、ダークトライアドに共通する一般的な要素も持ち合わせているのですが、サディズムは他人を傷つけることに本質的な喜びを感じるのが大きな特徴です。
論文では2,527名を対象に3つの調査をおこない、様々な質問項目をもとにサディズム特有の因子を特定しようとしました。この特性を持つ人の思考を分析していった結果なのですが、以下の7つの特性を持っていることがわかったそうです。
- 殴り合う場面に遭遇すると興奮する
- 暴力的な映画やテレビ、ゲームを好む
- 知性の低い人の失敗する姿をみて楽しむ
- 暴力的なスポーツを見ることを好む
- 苦しんで当然の人がいるという思考を持っている
- SNSにおいてトロール行為(一般的な人が迷惑だと感じる行為:アンチコメントなど)を頻繁におこなう
- 言葉だけで他者を傷つけることに卓越している
僕個人の感想ですが、もっとも厄介なダークパーソナリティだと思いますね。
ダークトライアドでも、適度なナルシシズムは社会的成功に必要ですし、悲願のためにマキャベリズムを支持することもあるでしょう。外科医ならサイコパスな要素も必要ですし、合理的な判断をするなら、非情とも言える選択が求められます。
なので、サディズムは、こと一般社会においては関わりたくない要素でしょうね…。
余談ですが、他のダークトライアドとの違いで、論文で伺えるもので「サイコパスは他者の苦しみに無関心だが、サディズムは魅力的に感じる」というものがあります。大元の心理は、自己の目的を優先した行為の結果として他者を傷つけています。しかし、サディズムは『喜びを感じたい・悦に入りたいために他者を傷つける』という、とんでもない存在なのです。
悪意ある行動のバックグラウンドに「ムシャクシャしてやってしまった…」などもありますんで、なんとも言えないものもあります。
が、それでも基本的に迷惑行為なので、キチンと社会に則した行動をとっていった方が良いですね。
性格の根幹にサディズムを持っている人は一定数いますので、関わりを持たないようにしましょう。
仕事上関わらないといけない場合は、交流を最低限に留めておき、個人情報や弱みを握らせないことが基本です。
メンタル疲労で攻撃してしまう、ヤバい奴によって疲れているなら、どうぞ回復のために僕の鍼灸整体をご利用くださいませ☆
【参考文献】
[Screening for Dark Personalities: The Short Dark Tetrad (SD4)]