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あらゆる難問をアッサリ解決してしまう天才はどんな脳の構造をしているのか

自分の抱えている問題を、いかにスムーズに処理できるのか…。
どんなに困難な問題も、涼しい顔で解決してしまう人というのは、本当にうらやましいですね!

世間では「問題解決力」と言われていますが、これって、けっこうなほど定義があいまいだと思いませんか?
それはさておき、どんな人も「問題をアッサリ解決できたらなぁ…」という悩みに、今回は「あらゆる難問をアッサリ解決してしまう天才はどんな脳の構造をしているのか」をご紹介していきます。

どうぞ参考に♪

 

 

問題解決力が高い人がおこなう選択方法について

 

これは2021年に出たワシントン大学などの論文で、「問題解決力が高い人の脳の使い方」を調べてくれています。
実験内容は、

 

  1. 約200名の被験者に「RAMP」というテストを受けてもらう
  2. 被験者全員がテストを受けている様子を観察しながら、脳の状態をスキャンしていく

 

「RAMP」とは、短期記憶力や流動性知性を計測するために用いられるテストです。
以下のようなものが代表例で、よくIQテストでてくるようなものをイメージしてくれると良いですね。

 

 

 

こういった問題の解決方法というのは、一般的に

 

  1. 問題に存在しているパターンを把握する
  2. パターン中に存在する重要な特徴を解明し、その特徴がどこに出現するかを特定する
  3. そのパターンが出現する法則について推理する
  4. その法則が全体にも該当するかを確認する

 

といった思考の流れが必要です。
こういった思考が得意な人は、現実で起こる問題にも対処できますし、いわゆる「なぞなぞ」といったクイズなどが得意な人も、このような思考を持っているともいえます。

 

実験の結果なのですが、この一連の流れから予想できると思いますが、実は「問題解決力が高い人は、誤った解決策を避ける能力が高い!」という特徴があったそうです!

難問をすんなりと解決する能力を持っている人は、単純に最善の選択肢を認識する能力が高いわけではなく、自分がおこなっている方法が間違っていることに、いち早く気づく能力が高いというわけですね。
研究者によると、

脳が我々を操作する方向性には、大きくわけて2つ存在する。
良いことに近づくか、悪いことから遠ざかるかのどちらかだ。

これらのプロセスは脳の無意識下でおこなわれているため、どちらがどれだけ動いているかは必ずしも意識されない。
多くの研究は、最善の解決法や選択肢を探るための学習方法に焦点を当てている。しかし、良い選択肢が見つからない場合は、悪い選択肢を選ばなければならない場合もある。

今回の研究で発見したのは、複雑な問題を解決するためには、何が機能しているかを認識することよりも、悪い選択肢を回避することが重要だということだ。

 

 

「正解を探そう!」という思考よりも、「間違いを消していこう!」という思考で最善策を探す方が恩恵が多いということでしょうか…。

消去法でマイナスがおきそうな選択肢を潰していって、残った選択肢が最善ということで実行するとよろしいのかと思いますね。
この考え方は無難ではありますが、そうそうばくちを打つような事態ではないのでオススメでしょう。

 

 

 

 

研究者のいうとおり、これらは脳の無意識な部分でおこなわれています。
なので、意識的にコントロールするのは難しいでしょうが、難問に遭遇したら客観視するように自分に問いかけてください。

 

  1. 「自分はどういった状況なのだろうか?」
  2. 「この場合、避けるべき事態はどういったことだろうか?」
  3. 「この場合、この選択肢はとらない方が無難だろう」
  4. 「だったら、この状況なら残ったこの選択肢がベストだろう!」

 

なんだか、対戦ゲームでも応用できそうな考え方ですね☆

 

 

【参考文献】
[Individual Differences in Reward-Based Learning Predict Fluid Reasoning Abilities]

 

 

 

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