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なぜ、美容医療・美容整形が止められないのか!?…について追究した話

一度、美容医療・美容整形に沼ってしまうと止まらなくなる…。

という話は、昔から存在しております。今回、参考にしている論文によりますと、海外の調査ではあるものの、「実際に美容施術を受けた女性のうち、20%が“依存症に近い状態”にある」とのこと。「美容施術への依存」の定義ですが、単に施術を何度も受けることではなくて、

 

  1. 施術を止めようと思っても止められない
  2. 悪影響が出ているのにも関わらず続けてしまう
  3. 施術のことで頭が埋め尽くされる
  4. 施術を受けたい衝動が抑えられない

 

といった状態のことを意味しております。

要するに、シンプルに美容施術を定期的に受けているからといって、すぐに依存症だと断定されるものではありません。本人自身が正常な判断のもと、費用やリスクを理解したうえで施術を続けている場合、問題にはなりません。問題である心理状態とは、止めたいと願っていても、いわゆる「やめられない、とまらない!」状態を指します。

では、次に「なぜ、美容医療・美容整形が止められないのか!?」…について追究して参ります。

 

 

美容医療・美容整形への依存的利用のまん延化と危険因子

 

これは2026年に出たヘブライ大学などによる研究でして、イスラエルに住む25〜71歳のユダヤ系女性1,614名(うち710名が、少なくとも過去に一度、美容施術を受けた経験あり)を対象に、オンライン調査を実施したものとなっております。調査内容ですが、対象者の美容施術の経験だけではなく、以下の内容も踏まえて依存レベルを評価しております。

 

  1. 自身の外見への満足度
  2. 全般的な自尊心
  3. SNSの問題利用
  4. 加齢に対する考え方
  5. 愛着の安定性
  6. 伝統的な女性役割への態度

 

結果なのですが、次のことがわかったそうです。

 

  • 美容医療・美容整形の経験者の20%が、生涯のどこかで中〜重度の依存リスクの状態であった
  • 15.4%が、過去1年間に中〜重度の依存リスクであった
  • SNSの問題利用と低いボディイメージが、依存傾向と強く関係していた

 

特に、美容施術への依存傾向と特に強く関連していたのが、次の3点だったそうです。

 

  • 自身の外見への評価が低い
  • SNSの問題利用のレベルが非常に高い
  • 伝統的な女性役割を否定する傾向が低い

 

反対に、一般的な自尊心や愛着スタイル、加齢への考え方(老化への恐怖心などのネガティブな態度)は、特に関連が見られなかったそうです。つまり、自分の外見に不満があり、SNSを高頻繁で利用するほど、俗に言う“整形沼にハマる”という確率が高いのかもしれません。

特に影響が大きいのが「外見への不満 + SNS」の組み合わせでして、以下の傾向が見られたそうです。

 

  • SNSの利用頻度が少ない女性は、自身の身体への評価が低くても、美容施術への依存リスクとの明確な関連は確認されなかった。
  • SNSの利用に問題のある女性は、自身の身体への評価が低いほど、美容施術への依存傾向が高くなっていた。

 

なので、沼ってしまう流れとしては、

 

  1. 見た目に自信がない
  2. SNSを繰り返し利用する
  3. 他者の見た目や反応に影響を受け続けてしまう
  4. さらに自分の見た目に不満を持ってしまう
  5. 美容施術を受けて、一時的に安心する

 

という感じになり、一時的に手に入れた安心感も、いずれは解除され自信がなくなり…みたいな無限ループにハマるようですね。そもそもSNSはそのような仕組みになっていまして、SNSには美しく加工された写真が氾濫していまして、自分の見た目に他人が評価するようなシステムになってます。その環境下で自分の見た目に不満を持ったら、「整形こそ、問題の根本解決の手段である」という考えに至っても仕方がないでしょう。これでは、施術後に一時的な安心感を得ても、SNSに触れればまた新しい気になる点に目が向いてしまうのは自明でしょう。

 

 

 

 

今回のデータでは、年齢や学歴による依存リスクの有意差は確認されなかったとのこと。よって、これは若い女性だけの問題ではなく、幅広い年代で起こりうる、女性特有の問題なのかもしれません。

当然ですが、これは一時点の調査でしかないので、因果関係が明確ではありません。なので、「SNSとの付き合い方に問題がある人ほど美容施術にハマりやすい」とも言えますし、「美容施術への依存傾向が強い人ほどSNSの付き合い方に問題がある」とも言える可能性があります。さらに、イスラエルのユダヤ系女性のみを対象にしていますし、施術の種類も区別されていません。たとえば、大がかりな美容整形を一度だけ受けた人と、ヒアルロン酸注射を何度も受けている人を比較した場合の依存レベルも、もしかすると有意差がでてくるかもしれません。

 

僕が気になったところとしては、SNSが一番の引き金なのだと思います。

美容医療・美容整形そのものは、それ以上でもそれ以下ではないと思っています。まず、美容施術との付き合い方を考えるうえで、施術を受ける云々の前に、「施術前の心理状態」をチェックしていった方が良いかもしれません。

 

  • 施術をやめたくても、不安感でいっぱいになる
  • 施術をしても、すぐに新しい気になる点を見つけてしまう
  • 気になる点がみつかると、すぐにでも施術の予約を入れようとする
  • 生活費を削ってでも施術を受けようとしてしまう
  • 家族や医師に止められても続けようとする
  • 見た目への不安で、仕事や人間関係に悪影響がでてしまっている

etc.

 

こういった心理状態に陥っているのなら、とにかくSNSから離れることをオススメします。

生きていると、なにかしら見た目を気にしてしまうことがあるでしょうし、それこそ、見た目で悲しい想いをしてしまうことがあります。どうしても施術によって見た目への不安を解決したいのか、それとも一時的に不安を抑え込んでいるだけなのかの判断ができないと、美容医療・美容整形との適切な距離感がつかめなくなります。

施術と上手に付き合うためにも、ぜひ参考に☆

 

 

【参考文献】
[Prevalence of addictive use of cosmetic procedures and risk factors among Israeli women]

 

 

 

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