当たり前ですが、基本的に悪意ある嘘は、皆さんお嫌いでしょう。
僕は大嫌いです。
過去のブログでも、嘘にまつわる記事を書いております。
ともあれ、人間たるもの、なにかしらのウソをついてしまうことはあります。当然、僕もちょっとしたウソはつきます。今回は、人間が嘘をつく理由について追究していきますので、どうぞ参考にしていってください。
人間のウソの実態が、明るみになるかと思います!
人間が嘘をつく11の動機
これは2022年に出た、セント・メアリーズ大学などの研究です。
男女257名(平均年齢40歳)を対象に、以下のような調査をおこないました。
- 人間が嘘をつく動機を11個ほど洗い出す
- 参加者に11の動機を見せて、これらの理由で嘘をついたことがあるか、また嘘をつく頻度で嘘をつくかを尋ねる
- ついでに、参加者全員の性格特性もチェックして、嘘をつく理由と関係があるのかを評価する
「嘘をつく動機」ですが、研究チームは以下の11の動機を洗い出しております。
- 否定的な評価の回避:恥の感情を回避するために嘘をつく、肯定的な自己イメージを作るために嘘をつく。
- 罰の回避:他者から批判されないよう、自分の行動を否定するために嘘をつく。
- 自己顕示欲の向上:他者にプラスの印象を与えるために、自己のマイナスの印象を否定して嘘をつく。
- 報酬の獲得:自身の望むものを獲得するために、他者を操作して嘘をつく。
- 衝動的な嘘:明確な目的がなく、意味もなく嘘をつく。
- 不注意:正しい解答を出すことに関心がなく、適当な嘘をつく。
- 騙す快感:他者を騙すことを楽しむために嘘をつく。
- 秘密めいた嘘:個人情報を隠ぺいするために嘘をつく。
- 保護的な嘘:他者からの報復から身を守るために嘘をつく。
- 社会的な嘘:自分や他者を喜ばせるために嘘をつく。
- 利他的な嘘:他者を危害から守るために嘘をつく。
人が嘘をつくとき、大体が上記の11の理由があるとされていて、すべて納得のいく項目だと思っております。
そして、結果なのですが、以下のことがわかったそうです。
- 参加者の約1/3が、1週間に3〜7個の嘘をついていた。大半は、嘘をつく頻度は週2回以下だと回答した。
- 嘘の内容については、利他的な理由(64%)または秘密主義的な理由(60%)でついたと回答した人が多数だった。約半数は否定的な評価を回避するため、43%は向社会的な理由、40%は罰を回避ために嘘をついてた。
- 「誠実さ」や「謙虚さ」の性格特性が高い人は、嘘をつく回数が少なかった。
- 「不安レベルが高い人」や「共感レベルが高い人」は、不快感が強い状況を回避するに嘘をつく場合が多かった。
- 外向的な人は、「罰を回避する」ために嘘をつき、「個人情報を秘密にする」目的で嘘をつくケースは少なかった。これは、外向的な人は社交的で自信があるため、自身を隠ぺいする必要性をあまり感じないからだと思われる。
総括すると、一般的な感覚の持ち主が嘘をつく動機は、
- 批判を避けるため
- 個人情報を隠すため
- 相手を喜ばせるため
の3つに集約されるかと思います。
研究チームは、
実際のところ、最も一般的な動機は、人間は利他的な理由で嘘をつくことが最も多い。
自身の快感を得る為に相手へ嘘をつくケースは、比較的少数である。
と結論を出しております。
明確な悪意や私利私欲で嘘をつく人は、実は少数派なんだそうな…。
このご時世、どうしても疑ったり斜に構えたりしてしまうますが、ガードを下ろしてもいいのかなって思います☆
【参考文献】
[Lying motivations: Exploring personality correlates of lying and motivations to lie.]