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SNS上では「本当の自分」でいた方が幸せになれるかもしれない…

SNSでウソをつくのが当たり前になっている昨今…。
自分の写真を加工する、身長や体重、年齢などを偽るのは日常的で、人間である以上は仕方のない行為なのかもしれません。

「正直者が馬鹿を見る」ということわざがありますが、実のところ、SNS上では「本当の自分」でいた方が幸せになれるかもしれません
今回は、そのことについて取り上げていきます。

どうぞ、よしなに♪

 

 

ソーシャルメディアにおける真実の自己表現による幸福感

 

これは2020年に出た論文でして、FacebookのmyPersonality アプリで性格と人生の満足度の評価を行ったユーザー10,560名分のデータを集め、ユーザーたちがどのようにFacebookを使用しているかを観測し、対象者がどれだけSNS上で「本当の自分」を表現しているかを調査したものとなっております。

やたらと自分を盛る、嘘松を投稿する人、ありのままの自分を出す人が、どれだけ人生に満足しているかをあぶり出したわけですねぇ。。。
全員の満足度の程度を調べていった結果、以下のようになったそうです。

 

  • SNSで「本当の自分」を表現している人ほど、人生の満足度が高い
  • しかし、因果関係が不明で、「人生の満足度が高いからSNSで本当の自分を表現している」のか、「SNSで本当の自分を表現したから人生の満足度が高くなった」かはわからない

 

方向性がハッキリしていないが、どうやらSNSで嘘をつかない方が人生に満足するみたい。
なんとなく、不満がなければSNSで嘘をつく必要がなさそうですからね!

 

研究チームはさらに、因果関係を導き出す試験をしていまして、

 

  1. 90名の男女に協力を要請し、最初の1週間はSNSに「事実だけ」を投稿してもらう
  2. 次いでもう1週間は、SNSに「理想の自分」を投稿してもらう
  3. 各週の終わりに、主観的な幸福度、人生の満足度、気分を記録してもらい、すべてのデータを比較していく

 

「本当の自分」と「偽りの自分」の両方の投稿が、自身の主観的な幸福度に作用するのかをチェックしたってことです。
その結果、全体的な満足度には影響がなかったものの、本当の自分を投稿をした1週間後、被験者の幸福度、気分、ポジティブな感情のレベルが有意に高くなったそうです。大きな影響力を持ってはいないけど、ネガティブな感情を打ち消すのだから、なるべくSNSでは「本当の自分」を見せていった方が良いですね。

 

 

 

 

その他、この研究で不明なところは、

 

  • 自分が「理想と現実」の区別がついていない場合はどうなるのか?
  • 「本当のことのみを投稿する」と「SNSをほとんど利用しない」とを比較すると、どちらが幸せになれるのか?

 

という点ですね。
偽るなら徹底的に偽った方が良いというデータがありますし、他のデータを参考にしていった方が良さげ。

一般の方々なら、飾る必要のない、ありふれた日常を投稿していくのが幸せです☆

 

 

【参考文献】
[Authentic self-expression on social media is associated with greater subjective well-being]

 

 

 

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